トレッキング

四国のみち【阿波歴史のみち】を寄り道しながらオリエンテーリング気分で歩く。

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四国のみち【阿波歴史のみち】を歩いてきました。3週連続の四国のみちウォーキングです。うちの嫁さんも少しカラダが慣れてきたのか初回、2回めほどは歩くことに不安を感じなくなってきたようです。


今回の【阿波歴史のみち】は前回歩いた【大麻山探勝のみち】コースのすぐ近くのルートとなります。【大麻山探勝のみち】は霊山寺を起点に北に進みますが、【阿波歴史のみち】は霊山寺を通過点として東から西にすすむルートなのです。鳴門市大谷をスタートして板野町にある三番札所金泉寺までの約10 km の道のりとなります。このコースは今までのみちと違って山の中を歩くようなハイキング要素はなく舗装路中心のコースとなります。コース図を見るかぎりたいした坂もなくゆっくり歩いても3時間以内で終われそうです。


今回のコースは起点と終点が離れているワンウェイのコースとなりますが、コースちかくを JR 高徳線が走っているので、ゴールしたあとはちかくの駅からJR に乗ってもどってくることができます。今回はスタート地点の近くに車を停めてゴール後はJRを利用することにしました。スタート予定地より北側500メートルほど北を通っている高速道路の高架下に空き地があるので、そこに車を停めさせてもらってスタート地点までは歩いて移動しました。


スタート地点は鳴門市大谷です。起点となる場所は県道12号線と228号線の交差点あたり。ですが本来起点となる場所に道標や案内図を見つけられませんでした。とりあえずすこし東側にある大谷焼のお店の前を出発点にしてすすことにします。朝方まで雨が降っていたこともあって湿度が高めです。空模様もいつ雨が降ってきてもおかしくないような不安定な空でした。でも曇っていてすこし風があるぶん、この時期にしては涼しい日でした。阿波歴史のみちの、メインとなる剣道22号線はいままでなんども通ったことがあるので、じぶんにとってはあまり目あたらしさはありません。でもよく知っている道だから、どのぐらいの時間で歩ききれるか予想がつくので安心感はあります。


阿波歴史のみちは、自動車の往来もある舗装路がメインのルートとなるので正直景観を楽しむコースとしての魅力はうすいかもしれません。歩いていて気になるものや景色を見つけたら寄り道していろいろな発見をたのしむの、そんなたのしみかたが向いているコースだと思います。
歩きはじめてすぐにすこし寂れた雰囲気の神社を見つけました。宇志比古神社。阿波で現存する神社本殿では最古にあたる宇志比古神社。本殿の建立は1599年で、2000年に国の重要文化財に認定されています。こんな場所に重要文化財があることなんてまったく知りませんでした。


そこからわずか100mほど歩けば四国八十八ヶ所霊場第一番札所霊山寺の奥之院である東林院があります。ここは境内の中に【ろうそく夜】というすてきなカフェがあったのですが残念ながらいまは閉店しているようです。


こんなふうに神社とお寺が近くにある場所って日本中いたるところにありますよね。宗教戦争的ないさかいも起きずに神様と仏様が共存してきたってなんかとっても日本的でステキです。
さらに400mほどすすむと今度は阿波神社がありました。鳴門の神社といえば大麻比古神社が有名で参拝客も多いのですが、この阿波神社はひっそりとしています。ですが寂れているわけではなく、華美ではないけれどなにか格式の高さをかんじさせる佇まいです。ココロが整う、そんな雰囲気の神社でした。


県道をトンネルまで歩くと四国のみちの案内板があり、天河別神社古墳群が紹介されていました。興味があって行ってみたかったんですが丘陵地にあると書かれていて、もしトレイルなら前日の雨で滑りそうだなと考えてここには寄り道しませんでした。でもいっとけばよかったとあとで後悔。また後日見に行ってみます。


途中で踏切をわたり畦道を歩いたりしながら進みます。平地の舗装路なので嫁さんが遅れることもなく同じペースで進めます。たっぷり話をする時間があるのでふだんは話さない仕事の話をしてみたり、こんな時間もたまにはいいかもです。


途中で鳴門の田園地帯には似つかわしくないパームツリー?を見つけ、寄り道してみました。パームツリーではなくシュロの木みたいです。でも田んぼの中に背の高いシュロが10本もまとまって生えている景色はなかなか異世界感があっておもしろかったです。なんども通ったことがある道から一本中に入るだけでまったく知らなかった景色に出会えるのがおもしろいですよね。「この道なんて一生のうち、この今日のいちど以外ぜったいに通らんな」とか考えながら歩いていると、見る景色すべてが貴重に思えてきます。


阿波歴史のみちは、平地の舗装路中心ですが本線である県道22号線からちょくちょく脇道にそれて進みます。だからルートから外れないようにといつもコース上の道標を探しながら歩きます。それがちょっとオリエンテーリング的で同表が見つかったときにちょっとうれしいんですよね。


一番札所霊山寺ちかくでおなかが減ってきたので、お昼ごはんにしました。鳴門うどん【船本】でお昼をいただきます。鳴門のうどんは讃岐うどんとちがって、すこしやわらかめの縮れ麺です。出汁もちょっぴり薄味かも。でもおいしい。

一番札所霊山寺から二番札所極楽寺まではあっという間に到着です。でも三番札所金泉寺までは歩くと意外と長く感じるかもしれません。ルート途中に諏訪神社があるのですが、行くためには石段を登らなければならず、ちょっと陽射しが強くなってきたこともあってパスしました。金泉寺までは約3kmちかくあるので意外とこの区間は消耗します。変電所の横を通り過ぎてすこす進むと金泉寺の手前に遍路道があり、そこを通っていくと裏側から金泉寺に入ることができます。ここで【阿波歴史のみち】終了です。


金泉寺から坂東駅まで約1km歩き、JRで帰ります。クルマは大谷に停めてあるので坂東→池谷、ここで鳴門線に乗り換えて池谷→阿波大谷と乗り継げば最寄りの駅までいけるのですが、乗り継ぎの待ち時間が45分かかるので池谷で降りてそこからは2kmほど歩いてクルマまで戻りました。プチ鉄道旅気分も味わえてたのしかったです。

距離:約11km(駐車場所からスタートまでの距離含む)
所要時間:約3時間30分(お昼ごはんの時間含む)

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