ランニング

フルマラソン【アラ還が挑戦】スマートウォッチAmazfit GTR4が完走に役立った。その機能と設定教えます。

ランニング

ぼくの続けている唯一の趣味というか健康法がランニング。さぼって走らなくなる時期もありますが、それでもかれこれ15年ほど続けています。その間、マラソン大会に出場してアスリート気分でタイムを狙ってみたり、フルマラソンよりも長い100kmウルトラマラソンやさらに長いジャーニーランと呼ばれる大会に出場してみたりもした時期もありました。でもここ1~2年はサボりがちで週に1,2回走るくらいでした。そんなぼくですが2月にフルマラソン大会にエントリーしてたので、年明けの1月からすこしずつ練習を再開しました。

マラソンの練習を効率的に行うには、走っている速度(ペース)やランニング中の心拍数などが正確に測れる時計があると便利です。そういった機能があるランニング専用のGPSウォッチと呼ばれる時計もありますが、専用の時計は練習や大会で使うにはたしかに便利なのですが、ふだんの生活で使うにはちょっと使い勝手がわるいんですね。ふだんづかいする時計は仕事着でも違和感のないデザインや使い心地でありながら、それでいてランニング専用ウォッチのような機能もある、そんな時計が便利ですよね。そういった用途にはスマートウォッチとよばれる時計がぴったりです。

スマートウォッチといえばApple Watchが代名詞のようになっていますが、残念ながらApple WatchはiPhoneを使っている方じゃないとスマートウォッチとしての機能を活かせません。ぼくはAndroidのスマートフォンをつかっているのでApple Watch以外のスマートウォッチを選ぶ必要があります。数多くあるスマートウォッチの中でぼくがイチオシなのがAmazfitというメーカーのスマートウォッチで、ぼくが現在つかっているのはGTR4というモデルです。

このAmazfit GTR4はとても使い勝手のよいスマートウォッチで、まいにち仕事に出かけるときも就寝時にもずっと使用しています。今回、ランニングの練習するときもじっさいにフルマラソンを走るときにもこのAmazfit GTR4を使用したので、よかった点やイマイチだった点など感想を書いてみます。

スマートウォッチでランニング練習するときに役に立つ機能

GPS測位機能

まずランニング専用のGPSウォッチにひつようなのはGPS測位の機能です。GPSで位置情報を測位することによっていまじぶんが走っているスピード(ペース)を確認することができます。またはしりはじめからいままでに何キロ走っているのか、その距離から逆算してあと何キロ走ればゴールできるのかなどを知ることもできます。また走り終わったあとにいま走ってきたコースの軌跡をログとして残すことができるのもこのGPS測位のおかげです。Amazfit GTR4のGPS測位はメーカーも力を入れているらしく、ぼく自身ふだんの練習に使ってみたところ、ランニング専用のGPSウォッチと比較しても見劣りしない正確な測定ができていました。

業界初のデュアルバンド円偏波GPSアンテナ

Amazfit GTR 4は、業界をリードするデュアルバンド円偏波GPSアンテナ技術(航空機や自動車分野で使用されているものと同様)を使用しており、トップクラスのハンディGPSと同じく99%の精度の測位を可能にしています。

心拍数測定機能

そしてもうひとつぼくが重要視しているのが運動時の心拍数です。長い距離を走るためには適切な運動強度をキープすることが大切で、そのためには心拍数を測定しながら運動強度を確認することが大切になってきます。 Amazfit GTR4には心拍計が搭載されているので、ランニング中の心拍数の変化をモニタリングし、その負荷のかかり具合を目安にしてペースをコントロールすることができます。アラカンにもなるとがむしゃらに追い込むような走り方には不安を感じてしまいます。安全あんしんにランニングをたのしむために、ふだんから心拍数を確認するようにしています。

ケイデンス(ピッチ)計測機能

ケイデンスはおもに自転車でつかわれる用語で1分間のペダル回転数のことです。ランニングの場合はピッチといい1分間の歩数を指します。ランニングの速度(ペース)は【歩数×歩幅】で決まってくるので、このピッチ数を確認することはペースを安定させる上でとても重要で、フルマラソンのような長距離を走るためにはかなり有効な手段です。Amazfit GTR4は、内蔵する加速度センサーを用いてケイデンスを測定することができるので、ペースが乱れてないか走り方が変わってきてないか、確認することができます。

音楽再生機能

これは今回とくにおすすめしたい方法で、音楽を聞きながらそれに合わせて走ればケイデンス(ピッチ)を安定させることができます。練習でフルマラソンの目標ペースで走ってみて、そのときに走りやすかったケイデンス(ピッチ)を調べておきます。そしてそのケイデンス(ピッチ)数とおなじBPMの音楽を聞きながら走る方法です。BPMとはBeats Per Minuteの略で、1分間のビートの数です。たとえばBPM180の音楽にあわせてそのリズムに合わせて着地をしていくと1分間に180歩、つまりピッチ数180となります。音楽に合わせるとリズムが取りやすくランニングのテンポが安定するのでほんとうにおすすめです。

Amazfit GTR4は時計本体の中に音楽を保存することができ、時計とBluetoothイヤホンを接続することでスマートフォンを持たずに音楽を楽しむことができます。スマホ要らずで音楽を再生できるので、なるべくよぶんな荷物を持ちたくないマラソン大会などにはぴったりです。

ラン練習にAmazfit GTR4を使う

2月中旬のフルマラソン出場に向けてランニング練習をはじめたのは正月明けからでした。それまでも週に1,2回走ったりしていましたがペースもゆっくりで1回あたりの走る距離も7~8km程度。月間の累積走行距離も80km程度とフルマラソンを完走するためには不安の残る練習量でした。1月からは少し練習量の質と量をあげていきました。

Amazfit GTR4を使用してランニングをすれば、その走行データはまずは時計の中に蓄積されます。そしてAmazfit GTR4とスマートフォンと連携する「ZEPP」というアプリがあり、このアプリを使用することでスマートフォン上でより詳細なデータの分析ができるようになります。

ZEPPアプリで1月の月間走行距離を確認

まず屋内のランニングマシン、ランニング(屋外)など今から行う運動を選びます。Amazfit GTR4にはあらかじめ運動を選択せずにいきなりランニングを始めても、運動を開始したことを自動で検知し測定をはじめる設定もあります。とても便利な機能ですが今回はこの機能は使わずに手動で計測しています。

つぎに運動を開始するスタートボタンの画面です。画面の中の緑の部分をタッチすれば運動会しです。今回はランニングマシンを選択しているのでさいしょから緑色ですが、たとえば屋外でのランニングを選択した場合、GPS信号をキャッチするまではこの緑色の部分は赤色になっています。赤色が緑に変われば信号をキャッチし正しく測定可能になったサインですので、その状態を確認してからスタートします。

実際に走っている最中の時計の表示画面は撮影できなかったので、止まっている状態で画面をランニングのモードにして撮影してみました。ランニング中の画面表示はいくつか種類があり時計のディスプレイをスワイプすることで切り替えができます。今回は実際に走っているときによく表示させている画面を2つ紹介します。

まずこの画面。

  • 上段は運動開始からの経過時間
  • 下段は現在の平均ペース
  • 右側は現在の心拍数
  • 左側は運動会しより走った距離

が表示されます。そしてもうひとつの画面では

  • 上段に運動開始からの平均ペース
  • 下段はカロリー消費量
  • 右側は運動会からの平均ケイデンス(ピッチ)
  • 左側は現在のケイデンス(ピッチ)

となっています。同じような名前の項目がありますが「平均」はスタートしてからの平均ペースだったり平均ケイデンスですから、たとえば途中つかれて歩いてしまったりすると平均ペースやケイデンスは数値が低くなってきます。平均値はふだんのラン練習やじっさいのマラソン大会を走っている最中に見ることはほとんどありません。ですから走っている最中に見る項目は「運動時間」「距離」「心拍数」「ペース」「ケイデンス」の5つになります。「ケイデンス」以外は最初の画面にすべて表示されているので基本的に見るのは最初の画面のみです。「ケイデンス」はじぶんの目安にしている歩数に合わせておなじテンポの音楽を再生して合わせて走るので、いちいち目視で確認する必要はありません。

練習で得られたデータをもとに本番のペースを決める

ここ1ヶ月の練習でだいたい1kmを5分のペースで走れば心拍数は150程度で抑えられるとわかりました。以前よくマラソン大会に出場していたころは心拍数160ぐらいで走っていたのですが、あまり練習もできないので今はその心拍数ではとても最後まで走れそうにありません。だからいままでマラソン大会で走っていたペースよりすこし落としたペースで走って、できるだけ体力の消耗を抑える作戦で挑みます。心拍数150を超えないようにしながら、ストライド(ピッチ)も180を目安に、ふだんより細かく歩数を増やして走ることにしました。

Amazfit GTR4の画面を時折見ながら心拍数をチェックし、150を超えない速度で走る。ピッチはBPM180の音楽に合わせてリズムよく走る。Amazfit GTR4ではターゲットの心拍数を外れると通知を行うように設定することもできますが、後半疲れて走れなくなったときなどにしつこく通知がくると気が滅入ってしまいそうなので今回はこの設定は使用しませんでした。

レース結果

さて結果はというと、なんとかぎりぎり4時間を切ることができました。作戦どおり、スタートから同じペースを維持して淡々と走りました。1kmあたり5分前後のペースでピッチは音楽に合わせて180で刻みました。心拍数も150まででおさえていきました。ハーフの距離まではきつさも感じずにすすめたのですが、26km付近で心肺持久力がきつくなってきて歩きだしてしまいました。そのあとは歩いたりすこし走ったりをくりかえしながらゴールまでだましだましすすみ、なんとか4時間以内にゴールすることができました。

心拍数やペース、ピッチのデータを見ずに感覚にまかせて走っていたらきっともっと早い段階で足が止まってつぶれていたと思います。Amazfit GTR4にコーチングしてもらったからこそのサブ4達成でした。

Amazfit GTR4のバッテリー

Amazfit GTR4はバッテリーのもちが良いスマートウォッチで日常使いでは週に合計3時間程度のジョグを行っても一週間くらいバッテリーがもちます。ですが今回、朝フル充電にしてフルマラソンを走ったのですが、ゴール後は残バッテリーは約37%程度でした。

GPS計測にくわえて、音楽を再生しながらそれをbluetoothでイヤホンにとばしていたのでこの音楽再生に関する機能が意外とバッテリーを消耗したのだと思われます。それでも37%残っていたのですから、おそらく同じ設定のままでフルマラソンの制限時間いっぱい使ってもバッテリーは問題なさそうです。

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