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中古のロードスター【夫婦で愉しむ】子育て終了。憧れだったオープンカーを手に入れました。

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いつかオープンカーに乗ってみたい!気持ちよさそうだな、楽しそー、なんとなくゆとりのある生活ってかんじで憧れちゃいますよね。若いときに乗ってたんだよねーって人もいるかもしれません。でも維持するのたいへんなんだろうなー、いろいろ不便そう…なんて二の足を踏むひともけっこう多いと思うんですよ。どうしてもオープンカーは実用的とはいえないですからね。たいていのオープンカーは 基本的に2シーターだし、荷物置く場所に困ることだってあります。


結婚して子どものいる方だと2シーターは選びづらいかもしれません。でも子育てが一段落してご夫婦でなにか今までと違うことをしよう、楽しいことをしようなんて考えている方には最高の選択肢だと思うんです。ご夫婦ともにマイカー通勤してる方ならば1台をファミリーカー、もう一台を趣味の車にするっていう選択肢もアリだと思うんですよ。


じつはボクの家庭がまさにこのパターンで、子どもが卒業し県外で就職したので夫婦ふたりで過ごす時間がもどってきました。まだふたりとも働いていてマイカー通勤をしています。奥さんのクルマはそこそこ荷物も積めるので、もう一台は、ふたりが休日を楽しめるクルマに買い換えようということになり、マツダのロードスターが候補にあがったんです。

ずっと憧れていたんですよねロードスターに。でもいざオープンカー買おうと思ったらまぁまぁお高いんですよね。一般的なファミリーカーと比べるとどうしても価格帯も高くなってしまいます。そこでボクが目をつけたのが中古車です。マツダのロードスターは世界でいちばん生産台数の多いオープンカーといわれていて、初代モデルから数えて現行のモデルですでに4世代目になります。初代ロードスターが発売されたのが1989年、いまからもう32年も前になります。たいていのスポーツカーは生産台数が少ないのでそれほど中古車のタマ数はないものなのですが、ことロードスターにおいては長く生産されてきたモデルだけに中古車の流通量も豊富です。そんなロードスターの中から、なぜボクがこのモデルを購入することを決めたのかを今からお話しますね。

さきほどもお伝えしたとおり、ロードスターはなんどかモデルチェンジをおこない4世代、つまり4種類のロードスターがあります。いちばんさいしょに販売されたロードスターはリトラクタブルヘッドライトを採用していました。このモデルは Na 型と呼ばれています。 ロードスターのルーツといえるモデルなのでやっぱりとても人気があります。ただこのモデルが登場したのはいまから32年も前なのでやはり車体の状態があまり良くないモデルが多くなってきています。ぱっと見ためで外装がきれいでもエンジンやクルマの各所パーツなどはやはり30年経ったパーツで構成されているので故障などはある程度覚悟する必要があり、手のかかるクルマとなることは覚悟しなければいけません。

2世代目は NB 型と呼ばれ1988年に発売されました。このモデルは外装はフルモデルチェンジとなっていますが、骨格や足回りは初代NA型ロードスターのボディを流用したモデルです。とてもエレガントなスタイルで個人的にはとても好きなのですが、販売終了となったのが2005年で、やはりこのモデルも生産終了をしてから15年以上経過をしていますので程度の良いモデルを探すことがなかなか難しくなってきます。初代ロードスターとくらべて生産台数が少なかったので程度の良い中古車を探すのがむつかしいかもしれません。


その次がボクが購入した三世代めのロードスターです。 ロードスターの名前の付け方はもうすでお分かりかと思いますが初代から順番に「 N」 のあとに「 ABC…」 とアルファベットが一つずつ進んでいくかたちで名前が付けられています。ですから三世代めにあたるこのモデルは NC 型とあります。


このモデルから、初代から続いたボディを全面的に変更しています。衝突安全性などの安全面での向上やエアバッグなど安全面での配慮もなされたモデルになっています。このモデルはマツダのロータリースポーツRX-8と共通のシャシーを使って作られてたので、ボディサイズが今までのロードスターよりは一回り大きくなってしまい、それゆえにこのモデルがでた当時は「こんなのはロードスターじゃない」とかいわれたりして賛否評価が分かれるモデルとなりました。

そんなNC型ロードスターですが、歴代のロードスターの中で一番長い期間生産されたモデルとなっています。 2005年に発売され2015年に終売となるまでの約10年間このモデルの生産は続きました。ですから中古車としても非常に多くの流通量があり、そのぶん中古車相場での値段もこなれた価格となっています。


このモデルのおおきなトピックといってもいいと思うんですけれど、電動リトラクタブルハードトップルーフモデルが加わりました。これはかなり画期的なモデルです。オープンカーの弱点は屋根部分の耐候性、耐久性です。キャンパストップ部分が風雨にさらされてしまうオープンカーは、やはり屋外駐車は躊躇してしまいます。 強い太陽の光や雨風にいつもさらされているとどうしてもキャンパストップの痛みがはやく、経年劣化とともに雨漏りが起きたりすることもあります。 ですがハードトップの場合、こういった心配はとても少なくなります。

マンションにお住まいの方などは屋根付きのガレージを確保できている方は少ないと思います。また一戸建てのお住まいであっても屋根付きのガレージを作っている方ばかりではないでしょう。屋外駐車が前提となる方にとって、キャンバストップのオープンカーを購入することはクルマのダメージを考えるとかなり不安のあることでした。ですがハードトップのルーフであればロードスターを所有することのネガティブな要素が一気に解消されます。またキャンパストップの屋根だと盗難等の心配も気になるところですがハードトップのルーフであればそういった心理的な不安も軽減されます。

さいごに現行モデルとなる4世代めのロードスター ND 型についてです。 このモデルは3世代めの NC 型のボディサイズがやや大きくしますなってしまった反省からひとまわりちいさく、初代モデルにちかいボディサイズまでサイズダウンしています。 そのぶんロードスターらしさのある小気味いい走りができることがポイントです。中古車相場では現行モデルだけに価格も高止まりをしています。ND型を購入するには基本的に200万円以上の費用を用意する必要があります。 このモデルでは NC 型で採用されていた電動リトラクタブルハードトップルーフが採用されませんでした。 このモデルにも電動でオープンになるモデルはあるのですがそれはリトラクタブル ファストバックと呼ばれています。NC型よりボディサイズがちいさくなったぶんルーフを構成するパーツすべてを収納するスペース確保できなかったのだと思われます。本モデルのリトラクタブルファストバックはいわゆるタルガトップのように頭上のルーフ部分だけが開閉します。 もちろんキャンパストップモデルの場合はフルオープンにすることが可能です。ですがハードトップルーフの利便性と完全フルオープンの爽快さを併せ持つモデルは消滅したのはちょっと残念です。


以上ロードスター各モデルについて紹介してきましたがどのモデルかいいかはオープンカーに何を求めるかによってかわってきます。「やはりロードスターといえばリトラクタブルヘッドライトのあの形」だっていう思いの強い方であれば選択肢はオリジナルの初代モデルしかありません。安くてエレガントなオープンカーが欲しいと思う方であれば多少の問題には目をつぶっても2代めモデルが選択肢に入ってくるかもしれません。やはり最新型が欲しいオープンでスポーツ走行がしたいと思う方であればちょっとお値段は高くなりますが最新型の ND 型がおすすめです。


ですがあくまでもボクの考えですが、そこそこ手頃な価格で程度のいいオープンカーがほしい、屋外駐車でも不安なく使えるオープンカーがほしい、いまさらガンガン峠を攻めたりしないしオープンカーで余裕を持って気持ちのいいクルージングやグランドツーリングをたのしみたい、というのであれば NC 型をおすすめします。

NC 型はボディーがほかのロードスターモデルよりすこし大きいぶんリトラクタブルハードトップを収納スペースとはべつに二人の旅行かばんを収納できるだけのトランクルームがあります。またボディサイズがおおきいぶんクルマの挙動におちつきがあって運転中に神経質になることもありません。エンジンの排気量も全ロードスター中祭大排気量となる2000ccが採用されているのでパワーもトルクもゆとりがあって、グランドツーリングのようなおおらかなドライビングにも向いています。 つまりボディサイズやエンジン的にいえば他のモデルよりワンランク上の車格ともいえるNCロードスター型は、そのサイズゆえにオープンクルージングのような用途にはぴったりだといえます。


ただ、NC 型にも10年間のモデルスパンがあるので初期型と最終型では車の走行距離やボディの傷みぐあいなどはまちまちです。いかんせんもう製造中止となった中古車なので、新車を選ぶようにじぶんの希望する色やるグレード、オプションなど、すべておもいどおりのものを探すのはむつかしくなってきます。たとえ、条件に合うクルマがあったとしても、走行距離や車の劣化具合などいろいろな部分で総合的に判断する必要があります。


地元の中古車ディーラーだけで探していても自分の思い通りの条件にあったクルマが見つかる可能性はかなり低くなります。ですから中古車を探すときには全国ネットの大手中古車事業者ディーラーさんで条件に合うモデルをで探してもらうのがおすすめです。

ボクはこういった方法を使って今の愛車を手に入れることができました。ボクの購入したのは NC 型ロードスター2010年モデル走行距離12万7000キロです。年式や走行距離だけみればちょっと選びづらいクルマなのでふつうならこのクルマを見かけても購入しようとは思わなかったかもしれません。ですが中古車ディーラーさんでクルマの品質鑑定がされていたり、メンテナンス状態の確認などをしっかりと説明してもらったりして、距離のわりに状態がよいクルマだと納得できたので年式や走行距離にこだわらずに購入することにしました 。じっさいにじぶんのクルマとなって乗り始めてみるとびっくりするぐらい状態が良くて、とてもこれほどの距離を走っていたクルマとは思えないコンディションでした。 ほんとうにいい買い物でした。


中古車は見かけ上の数字だけじゃありません。 しっかりと車の状態を把握し、客観的な状態の判断ができる材料を提示してもらえればとても安心して購入することができます。 地元の中古車ディーラーさんめぐりの中からのだけの選択肢だと、選択肢が限られてしまうのでこういったサービスを利用してじぶんの希望に近い中古車を探してみるのもおすすめですよ。

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