ひさしぶりにキックボードツーリングに行ってきました。今回は自転車ツーリングする人といっしょに総勢14名でのツーリングです。コースは香川県観音寺市をスタートして荘内半島をぐるっと回ってくる約50 km 。 時間に余裕があればスタート地点までキックボードで戻りプラス10km、時間がなければ詫間駅からJRでスタート地点まで戻る予定です。
今回は参加人数が多いのでどうしても休憩時間が長くなってしまうことが予想されます。昼食を食べるために店にはいっても全員の食事が出てくるまでは時間がかかってしまいます。ですから時間のロスを避けるためにあらかじめパンを買っておいて、お昼ごはんはパンですませることにしました。
スタートは9時。自転車参加組のひとがレンタルサイクルを借りたあとにまずはパン屋さんへ。パン屋さんのまえで朝食タイムが始まってしまい、なかなかスタートできません。まぁこれもツーリングの楽しみのひとつです。
パン屋さんをスタートしたのは10時すぎ。 まずは最初の目的地、琴弾公園の銭形砂絵 「寛永通宝」を見に行きます。銭形砂絵は縦横ともに100mちかい巨大な砂絵なので、絵から少し離れた小高い山の上から見る必要があります。でもこの山への上り坂がいきなりきつかった!最初はイキオイで乗ったまま登ってみるものの、あっというまに四頭筋がパンパンになりギブアップ。
銭形砂絵はタイミングが悪かったのか、すこし文字のカドがとれわかりづらい残念なかんじでした。
砂絵をあとにして次は三豊市の父母が浜をめざします。この日は天気予報ではくもり予想だったのですが、実際の天気は晴天で気温もぐんぐん上がってきて日中の最高気温は30度を超えていたと思います。前日が雨だったこともあり湿度も高くかなりきびしいコンディションです。キックボードはランニングと較べたら汗をあまりかかないのですが、さすがに今日はひたいに汗をかんじます。綿Tシャツの背中もべっとりと汗をかいています。
久しぶりに乗ったキックボードはじぶんのイメージよりも全然進んでくれません。しばらく乗ってないとカラダの使いかたを忘れてしまうんですね。左右の足の切り替えや重心の上げ下げもぎごちなく、すぐに疲れが溜まってきます。
一緒にツーリングをしていた自転車組は27インチのシティサイクルだったので、キックボードとはひとこぎで進む距離がぜんぜんちがいます。自転車についていこうとするとかなりがんばってキックしないとあっというまに置いていかれます。ただ今回は自転車組のメンバーはほぼ女性だったので男性キックボーダーとの体力差を考えるとツーリングの組み合わせとしてはちょうどいいバランスでした。
半島の道は、山裾が海の近くまでせり出している地形になりやすくどうしても起伏が多くなりがちです。ですからツーリングのコースはちいさなアップダウンを繰り返すような道となります、庄内半島の道もやはりそういった道で、景色は抜群にいいんですがちいさなアップダウンの続く道に苦戦しました。やはり久しぶりのキックボードは登りがとてもきつく、この日は、湿度、気温ともに高くてどんどんと体力が消耗していきます。
上り坂でムリにがんばってキックボードに乗ったまま進もうとすると、ランニングで登るよりもはるかに太ももへの負担が大きく、スピードはランニングよりも遅いのにすぐに脚が売り切れてしまいます。やはりキックボードは上りでは押し歩きが正解です。
脚はあっというまに売り切れてヘロヘロになりましたが庄内半島の道は魅力的で、坂を登りきったりコーナーを曲がったさきに瀬戸内海が大きくひろがる景色にたくさん出会えて走っていてとても気持ちのいい道でした
今回のツーリングの企画名はハントウハントという名前で、半島のいちばん先っぽ、岬の突端をハントすることが目的の一つです。
荘内半島もいちばん先っぽの尖ったところに讃岐三埼灯台というところがあるようなのでここをピークハントしにいきます。ところがこの灯台へ向かう道は途中遊歩道となっていて舗装されていません。すこし迷ったのですが、せっかくなのでキックボードに乗ったまま行くことにしました。というのもぼくのキックボードはフレンジーのオフロードというエアタイアモデルなのです。きっと多少の不整地ならばすすむことができるのにちがいありません。
でもいざこの遊歩道を進んでみるとダートというよりも完全にトレイルでキックをしながらすすめるような道ではありませんでした。とくにこの日は前日まで雨が降っていたので土がぬかるんでいるところもありひとすじなわではいきません。登りはのることをあきらめて担いで登ります。すこし平坦で走れそうなところを見つけたらためしてみつつ岬までの約2kmを進みました。それでも時折出てくる平坦な、トレイルやあるいは下り坂のトレイルではキックボードになったまま進んでみることにしました。往路は登りが多かったのでほぼ乗れなかったのですが、復路は下り基調なので多少荒れている路面でも無理やり乗ってみることにしました。木の根っこや石、ぬかるみや轍に神経を使いながらダウンヒルをします。スピードはせいぜいトレイルランニングのランナー程度、でも疲労度はその2,3倍という不条理な体験です。でも路面に神経を集中しながらトレイルをキックボードでダウンヒルするのはスリリングで案外楽しかったです。
キックボードはタイヤの径が小さいこともあって、段差や石などの障害物、また溝や木の枝や根っこなど、トレイルにある障害物が苦手です。トレイルは走行抵抗も高いので、思うように進まずキックボードで走るにはかなり難しいコンディションです。フレンジーのエアタイヤやモデル、名前にもオフロードという名称が入ってとはいえ、こういった本格的なトレイルなどをガンガン走ることは想定されていないと思うので、もし試してみたい方がいてもあくまでも自己責任でおねがいします。
今回は自転車との合同ツーリングだったのでペースは少し早めで時速12〜13kmぐらいで進みました。このペースはランニングでだと、フルマラソンが約三時間半でゴール出来る程度のスピードです。もし100キロのウルトラマラソンをこのペースでさいごまで走りきることができるとすれば100キロを9時間を切るペースとなります。じっさいに100kmウルトラマラソンを9時間で走りきれる人は相当な走力のあるごく一部のランナーだけだと思いますが、キックボードならこの蒸し暑く運動をするには厳しいコンディションであっても、疲れはするもののランニングよりは疲労せずに、ペースを維持したまま長時間進むことも可能です。
日中のランがきびいしい真夏にマラニック的なことをしたいのなら、キックボードツーリングをためすのはアリだと思います。
今回のツーリングはかなり蒸し暑い気候の中で今回のツーリングはかなり蒸し暑い気候の中で行ないま