キックボード旅すること

キックボード旅【高知足摺岬~ひろめ市場170km】公共交通機関併用で巡る旅。

キックボード

友達といっしょに大好きな高知をたっぷり2泊3日のゆる旅であそんできました。いままでなんども訪れたことはあるんですけど今回はいままで通ったことのない道を選びながらいつもとは違った高知を再発見するための旅です。⁡⁡

⁡⁡⁡とにかく高知は海がきれい!そして魚が美味い!さらに酒も最高すぎる!

というわけで⁡⁡⁡今回の旅の目的は

土佐の天然塩と土佐文旦を手に入れて

最高に土佐なソルティドックを作って呑むこと!

さて最高な一杯を作ることができたでしょうか?

⁡⁡

今回の足摺岬から高知ひろめ市場までのルートは約170kmあります。ですが今回はコースをすべてキックボードで走破することよりも旅を楽しむことが目的です。気になるところがあれば時間を惜しまず寄り道して、時間が足りなくなったら当日の宿近くまではJRやバスを利用する作戦です。旅の足としてキックボードを利用し、ほどよく遊んで疲れたら交通機関を利用する…こんな旅の楽しみ方こそキックボード旅の醍醐味だと思うんですよね。

さてスタート地点となる足摺岬、ここにたどり着くための公共交通機関は路線バスしかありません。今回は朝7時半に高知駅に集合し中村駅までJRを利用、そこからは路線バスに乗り換えて足摺岬に向かいました。JRや路線バスへの乗車もキックボードならば手荷物として持って乗車することができます。自転車のように分解して輪行袋に入れる手間とかがないのがいいですよね。

足摺岬へ向かう路線バスのルートは、バスが通れるとはとても思えないようなまがりくねった細い道を運転手さんが華麗な運転で通り抜けていきます。これは下手な遊園地のアトラクションよりスリルがあって一見の価値があるのでぜひ乗ってみてください。

足摺岬をスタートする時刻は12時の予定でしたが、少し時間をオーバーして12時半にスタート。初日の行程は足摺岬からオートキャンプ場とまろっとまでの約50キロ。昼過ぎスタートなので夕方までに走破することはきびしそうですが、どこかで時間が足りなくなったら路線バスに乗るつもりでゆったり進みます。

足摺岬には、四国八十八ヶ所参りの38番札所金剛福寺や、白山洞門など見ごたえのあるスポットがあります。すこし進むと高知版「青の洞窟」といえるような松尾漁港海老洞といったスポットもあるのでなかなか進みません。松尾漁港、とにかく水がきれいでこの岸壁から水の中を覗くと大きな熱帯にいるようなコブダイが泳いでいるのが見えました。

岬から土佐清水へ向かうルートはよく整備されていて交通量も少なく、キックボードでのツーリングには最適でとても走りやすい道でした。

土佐清水市街では以前から食べたいと思っていた土佐清水のローカルフード、ペラ焼きを食べました。お好み焼き風ですが味も食感もちょっとちがうなんとも不思議な食べ物で、イメージとしては田舎の駄菓子屋さんでおばあちゃんが作ってたお好み焼き、みたいなイメージに近いかもしれません。食感が軽くておなかいっぱいになるようなものではないですけど間食としていただくといいかもしれません。

土佐清水から四万十市へ行く途中に、大岐の浜というとてもうつくしい浜があります。20代のころからよく遊びに来ていた浜で、30年経ってもまったく変わらぬ美しさを保っています。ここの浜の美しさは、沖縄や外国のビーチリゾートにもけっしてひけをとらない美しさでいつ見ても癒されます。

寄り道しながらゆっくり進んできたのでツーリングはここで時間切れ。大岐の浜からは路線バスに乗りワープすることにしました。本日の宿泊地、とまろっとの最寄りの停留所で降車して、そこから3キロほどキックボードで進みチェックインしました。

オートキャンプ場とまろっとは、今回平日の利用だったので利用者もとても少なくて、のんびりひろびろと使うことができました。バーベキュースペースは貸切状態で、夜遅くまでみんなとわいわい楽しみました。

2日目は中土佐町にある宿泊地、黒潮本陣までの約72kmの道のりです。

高知県の西部地方を車でドライブする時はいつも国道を通るのですが、せっかくキックボードツーリングで来ているので今回はできるだけ普段通らない海岸沿いの道を通ることにしました。とまろっとをスタートし、サーフィンで有名な平野海岸二見サーフビーチを抜けて土佐西南大規模公園に進みます。この公園は本当に広い公園で中に展望台やキャンプ場運動施設図書館などもあり公園の中を散策しているだけで2時間ぐらいあっという間に立ってしまいます。公園の東側の入り口であるいりの松原のビオス大方の道の駅で小休憩をしてさらに東へと進んでいきます。

ルートの途中に天日塩を製造しているところを見つけたのですが、だれも人がいなくて購入はできず。けっきょく土佐の天日塩は道の駅で購入することにしました。

佐賀町まで進んでいい浜辺を見つけたのでちょっと泳いでみたくなり、まだ水は冷たかったのですが海水浴をしました。ここの休憩でかなり時間を使ってしまったので2日目も潔くJRに乗ってワープすることにしました。

本日の宿となる黒潮本陣ですが僕たちは本館には泊まらずにコテージを借りました。ここのコテージはとても広く1等で10人近く泊まることも可能な広さです。その割に値段も安く、また黒潮本陣の本館にある露天風呂なども利用できるのでおすすめです。コテージから見える眺望も抜群で、大人数で宿泊する場所を探している方はぜひこちらのコテージを検討してみてはいかがでしょうか。

中土佐町はカツオが有名で街の中には多くの観光客が訪れる久礼大正市場という観光スポットもあります。この市場の中では新鮮なお刺身や定食などを楽しむことができますが少し市場から離れて街中の商店街に行くと地元の方が利用するお魚屋さんも何軒かあります。地元のお魚屋さんで買うとお刺身も一番の半値以下で買えますし味ももちろん遜色なく最高です。市場の雰囲気も楽しですがコテージに持ち帰って部屋でいっぱい飲むとかいう時は町のお酒屋さんなどを利用するのもいいかもしれませんまるまたこの商店街の中にはこの町の作り居酒屋さんもあって地酒を買うことができます。ここで買った久礼というお酒が刺身に抜群に合う酒で本当に最高でした。お土産にも1本買ってきました。

夕食は町にある居酒屋さんに行きました。僕たちが訪れたのは彩翔-IROHA-という居酒屋さんです。このお店の料理もなにを食べてもぜんぶ美味しかったです。今回いっしょに旅をした仲間たち全員が絶賛するほどでした。ぼくはここの料理を食べさせたくて後日また中土佐に泊まりがけで訪れたほどです。もし中土佐町で宿泊することがあればぜひ訪れていて欲しい場所です。

さて、旅の目的でもあった土佐文旦と土佐の天日塩でソルティドックを作るという野望、残念ながら時期的にまだ文旦はでまわってなかったので、かわりに地物の小夏を手に入れて、道の駅で購入した天日塩、そして商店街の酒屋さんでジンを購入し作ってみました。なかなかのできばえで大満足です。

3日めは中土佐町をスタートして高知市ひろめ市場までの約47kmとなります。今日も国道は通らず海沿いの道を進みます。このルート、景色がすばらしかった。磯辺にみえる海水はすずやかなラムネの瓶のような色でとてもきれいです。おすすめですよ。

本日も途中で気になったところに立ち寄ったり、ぶらぶらゆるゆると進みました。土佐市まで進みましたがそこでタイムアップ。そこからはまた路線バスを利用して高知市内に向かいました。

今回はキックボードで進んだ距離はみじかめ。時間が足りなくなってきたら路線バスやJRを使って進みました。でもこれがたのしかった。キックボード旅だからといってキックボードで完走することにとらわれず、あくまでも旅の足としてキックボードを利用する。歩いたり走ったりするよりはらくちんだけど、しっかり運動量もある。小回りがきいて荷物にならず、いざとなったら公共交通機関にささっと手荷物としてもちこめる…そんなキックボードのメリットをぞんぶんに味わいました。

こういうのでいいんだよ、こういうのがたのしいんだよ。そう思える旅でした。

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