ロードスターに乗って和歌山旅行に行ってきました。
今回、徳島から和歌山までの往路はフェリーを利用しました。ケチくさい話なんですが、フェリーって高いのであんまり利用しないんです。時間的にも高速道路を走ったほうが早いし、休日割引とかが適用されると高速道路のほうがコスト的にも有利な気がします。
でも今回の旅行は平日なので高速道路の休日割引は利用できないし、逆にフェリーはWEBからの2週間前予約で早朝便を予約すると40%OFFになる割引制度があるので、これを利用してみることにしました。割引制度を利用すると、ガソリン代も含めた高速道路利用の場合と大きな差はありません。時間は高速道路利用のほうが若干長くかかりますが、フェリーの待ち時間を含めるとほぼ同じ。
ただ、フェリーはラクですね。自分で運転する必要がないので事故のリスクはないですし、運転せずに体を休めることができます。フェリー代金の割引制度を利用するためには利用時間帯の制限はありますが、十分利用する価値があると思います。今回はロードスターでの旅でしたが、高速道路がニガテなハッピーワンで行くならばなおさらフェリーのほうがよさそうです。
さて和歌山旅行、今回旅行期間中はずっと雨だったのでざんねんながら屋根を開けてオープンで走るチャンスはありませんでした。それでもやっぱりロードスターで行くドライブ旅はたのしかった。
1日目は雑賀崎、千里梅林、千畳敷、三段壁
雑賀崎は日本のアマルフィといわれる場所で、海岸まで伸びた山の斜面に住宅が建ち並ぶ姿がまるでイタリアのアマルフィの風景のように見える場所です。立ち寄ったのが平日の朝9時前、しかも雨降ということもあって自分たち以外に観光に訪れている人はいませんでした。雑賀崎自体も観光地というわけではなくInstagram等で映えスポットとして注目されている場所のようで、観光地のようなお店がある場所ではなかったです。
和歌山といえば梅干し。旅行に行った時期が梅の開花時期だったこともあり、梅の名所に行ってみようということで千里梅林に行ってみました。千里梅林のあるみなべ町に入ったあたりから梅畑を多く見かけるようになったのですが木々にはほとんど花が咲いてません。千里梅林まで行き、駐車場のスタッフの方に尋ねると梅は先週までが見頃でもう花が散ってしまったということでした。そこで梅の花見はあきらめて近くにある道の駅 みなべうめ振興館に行ってみました。ここは梅干しや梅関連商品が多く販売されていたのでいくつかおみやげに買いました。
つぎに向かったのは千畳敷。千畳敷といった名前がつく景勝地って各地にあるし、なんとなく「高知の竜串あたりの景観に似てるんだろうから見に行かなくてもいいや」ぐらいに思ってたんですが、じっさいに見てみるとすばらしかったです、千畳敷。ここからすぐ近くに三段壁もあるので行ってみました。三段壁という名前からして地層が三段に重なっている風景を想像していたのですが、名前の由来は地層とは関係なく地層も三段にはなってませんでした。三段壁には洞窟が見どころだったのですが、雨が強く降っていたためパスしました。
2日目は橋杭岩、那智の大滝、那智大社
予定ではもっと多くのスポットを廻るつもりで予定を組んでたのですが、雨だしのんびり行程に変更。橋杭岩は、今まで見た奇岩のなかでいちばん見ごたえがありました。写真に撮ると伝わらないのですが、一直線に点在する尖った大きな奇岩群はほんとうに異質で、まるでどこかの惑星の風景のように見えました。引き潮だと岩の間を歩いて巡ることができるのでおすすめです。
そして那智。ここは小さい頃に親と一緒に来た記憶が薄っすらとあります。だから50年ぶりくらいです。那智の滝は自分のイメージとしては天橋立とかとならぶ昔ながらの観光地でちょっと古ぼけたイメージでした。じっさいに行ってみても今風ではないです。でも今風とかそんな薄っぺらい間隔とは無縁の場所で、圧倒的な景観、迫力がありました。雨に濡れる石畳や草木、轟々たる水音の滝、神が宿るような気配すら感じるほどでした。素晴らしかった。
那智大社も素晴らしかった。霧雨と薄靄のかかる昔ながらの参拝道を歩く那智大社までの道は癒やしでした。観光旅行はできれば晴れの日がうれしいですが、この那智にかぎっては絶対に雨がいい、そう思いました。
3日目は天神崎と白崎
最終日は絶景スポットめぐり、というか気になるスポットに寄り道しながら帰ります。最初に向かったのは天神崎でここは和歌山のウユニ塩湖といわれています。ウユニ塩湖を謳うスポットは各地にありますがどこも干潮時にすこし水が残ったところの水面が鏡のように風景を写し込むことがポイント。この日はあいにくの雨で、映え写真を撮ることはできませんでした。
そして白崎海岸。こちらは日本のエーゲ海とよばれているようです。瀬戸内海も日本のエーゲ海といわれますが瀬戸内海の場合は多島美の風景がエーゲ海に似ていると評されているようです。白崎の場合は白い石灰石群と青い海のコントラストがエーゲ海の「白い建物と海」のイメージに似ているからのようです。
和歌山県には今回訪れた橋杭岩や千畳敷、天神崎など特徴的な岩や海岸地形の場所がたくさんありますが、この白崎海岸もいままで見たことのない風景でした。とくに白崎海岸にある道の駅白崎海洋公園は、いままで利用したことのある道の駅とは雰囲気もロケーションもまったく異質で、どこか異世界に来たような不思議な風景でした。訪れた日はとにかく寒風が強く、歩いていても風が痛く感じるほどでしたが、道の駅のスタッフさんの話によるとこの場所はいつも風が強いようです。
3日間ずっと雨降りで、行く前はキャンセルしようか迷ったほどでしたが、いざ行ってみるととてもたのしいドライブ旅でした。ロードスター、雨が降ってもやっぱりたのしいです。