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コスパ旅【ハノイ】定年退職後の居住地候補探し第二弾

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定年退職後の海外移住先候補探し第2弾としてベトナムのハノイに行ってきました。といっても出かけたのはもうかなり前で、2023年の8月17日から8月20日までの4日間です。

ベトナム旅行の費用

海外旅行はあらかじめ旅行に行く時期を決めるのではなく、航空運賃やホテル代金が安く抑えられる時期が見つかったらそのときに合わせて行くようにしています。今回はベトジェットエアで関空〜ハノイ往復が2人で税込みで60,558円と安く予約することができました。1人あたり約30、000円でハノイまで往復できるってめっちゃコスパいいですよね。LCCなので席は狭いですがこの値段の安さをみたら文句はありません。

またハノイでの宿泊はHotel Emerald Waters Classyというホテルを予約しました。こちらはダブルの部屋3泊で266万8626ベトナムドン(税込)でした。旅行当時のレートは忘れてしまいましたが、2024年1月7日現在のレートで言うと1ベトナムドンは0.059円なので、換算すると3日間の宿泊代金は約15,800円ほどになります。ダブルの部屋1泊は約5000円ということになります。ホテルは旧市街にあって観光名所やマーケットなどにアクセスしやすいいい立地でした。バスタブ付きで部屋も広く快適でした。

航空運賃+ホテル代の合計76,000円ほど。この値段で夫婦ふたり、3泊4日の海外旅行に行けるのだからびっくりです。

空港からの移動と両替


フライトは関空9時20分発でノイバイ国際空港に到着したのは12時20分。ちなみにベトナムとの時差は2時間です。

空港から市内中心部までは約45kmほど離れていて、車での移動でも約40分ほどかかります。ベトナムのタクシーは先入観かもしれませんがぼったくりのイメージがあって、いちいち値段交渉するのも面倒なので移動にはGrabタクシーを使いました。Grabは決済がアプリに登録したクレジットカードで自動的に決済できる場合と、目的地到着後現金支払いの場合があります。今回ぼくたちはすべての決済を現金でおこないました。

ベトナムのローカルなお店はクレジットカードを使えない事が多いと聞いていましたし、また現地のキャッシュレス決済サービスを外国人観光客が利用するのはむつかしいとのことだったのでベトナム旅行での支払いは現金がメインと考えてました。

空港からの移動でGrabを利用しますからすぐに現金が必要になります。ですから両替は空港でしておいた方がいいでしょう。ベトナムは物価が安いですし、オプションツアーとかを利用する予定もないので現金はそれほど多く必要ないのですが、ねんのため4万円を両替することにしました。

ちなみにハノイ旧市街中心部までの移動でGrab料金は1,500円から1,700円のようです。値段の違いはGrabで呼ぶクルマの大きさなどによってかわってきます。

ハノイ市街の様子


ハノイは以前フランスの植民地だったのでその頃の面影があり、町の建物はどこかヨーロッパを思わせる雰囲気があります。なかでも街中で数多く見かける、狭い土地に建てられた細長のチューブハウスと呼ばれる建物は、色合いやデザインがどこかフランスの街並みを思わせるようなおしゃれな雰囲気があります。

また洒落た建物がある一方で、歩道上で営業している数多くの店や、あふれかえるクルマとバイクがまるで交通法規など存在しないかのように走る混沌とした道、それらが渾然一体となって不思議な魅力を作り上げています。

台湾のバイクの多さや、道路を渡るタイミングがむつかしく感じたタイ、こういった経験はありましたがベトナムの道路のカオスっぷりは想像の遥か上でした。とにかく信号もおかまいなし、それどころか道路の右側でも左側でもおかまいなしに走行しています。基本的に信号はないので交差点は色んな方向からクルマとバイク、さらにはリヤカーまで入り乱れて通行しています。当然大渋滞でどの交差点もごった返しているのにあれで事故を起こさないのが不思議です。そのなかを歩行で横断するのはかなりの勇気が必要で、日本のように止まってくれるのを待っていても永遠に渡ることはできません。これはほんとにカルチャーショックでした。

あと日本人が当惑するのがゴミ。通りにゴミが山積みされたまま異臭を放っています。毎日ゴミ収集はあるようですが気温が高いので生ゴミがすぐに傷んでしまうのかもしれません。ゴミが山積みされた歩道の横に舗道に席を並べた飲食店があったりするのでびっくりです。またそういったお店の床(といっても歩道ですが)には飲食店の客が紙ナプキン代わりに使って捨てたティッシュが散らかっていたりして、ゴミだらけのなかで平然と食事をしている現地の人の感覚に馴染めませんでした。あれは食欲がなくなります。

ベトナムの料理

ベトナムの料理は薄味といわれますが、ぼくはそんなに薄くは感じなかったです。初日にブンチャーという麺料理を食べたのですが味付けもなじみやすいもので美味しかったです。
地元の料理で試したのはブンチャー、ベトナムステーキ、バインミー、あともう少し食べたのですが名前を覚えてません。

ほんとうはもっといろいろな料理を試したかったのですが、食べたあとにふたりとも体調を崩してしまって、それ以降は警戒してローカルなお店は避けました。空港から乗ったGrabタクシーの運転手さんに「ベトナムは料理が美味しいよ」とおすすめされてただけに試せなかったのが残念です。

観光スポット

街の雰囲気を知ることが旅行の目的だったので、観光スポット目当てで移動するというより旧市街の中を散策中に見つけた場所だけ立ち寄ったかんじです。

  • ハノイ旧市街
  • ホアンキエム湖
  • ナイトマーケット
  • ハノイ大教会
  • トレインストリート
  • タンロン水上人形劇
  • ホーチミン廟
  • ドンスアン市場
  • ベトナムコーヒー

とにかくハノイはどこにいっても喧騒と雑踏の中で落ち着ける場所をさがすのがむつかしいです。しかし、トレインストリートは静かでのんびりとした雰囲気で、カフェでゆっくりした時間を過ごすことができてよかったです。トレインストリートは、カフェが線路のすぐそばにあって手を伸ばせば触れられるような距離を列車が通過するので人気のフォトスポットになっています。しかし意外と観光客は少なく、ぼくたちが訪れたときはぼくたち以外にもう一組がいただけでした。ゆったりとした時間を満喫できたのは幸運でした。トレインストリートはおすすめなのでぜひ訪れてほしいスポットです。

観光スポットではないですが、ベトナムはコーヒーが有名なので毎日カフェに出かけてました。ハノイには洒落たカフェが多く、特に旧市街に点在するカフェは趣きがありますね。狭い路地にひっそりと佇むカフェや、フレンチコロニアル様式の建物を活かしたおしゃれなカフェもありました。地元の人々が集まる場所で、コーヒーを楽しむ文化が感じられました。ぼくが好きだったのは、ベランダからの眺望が素晴らしいカフェ。そこで街を見渡しながらゆったりと過ごす時間は異国の雰囲気が味わえて最高でした。ベトナムのコーヒーカルチャーは本当に魅力的ですね。

あとカフェで覚えているのはCafe Vanというお店です。Cafe Vanはハノイで人気のあるベトナムコーヒー専門店で、ここは旧市街から少し離れた場所にあるエッグコーヒーが人気のお店です。濃くて甘いコーヒーが氷とともに少量だけカップに入っていて、このコーヒーをスプーンで掬って飲むスタイルです。いままでにない独特なコーヒーの楽しみ方と、土間のようなところにちいさな椅子を並べて横一列座るお店の雰囲気がまた特別でおもしろかったです。じぶんたちがコーヒーを飲んでいるすぐ横に水があり、お店の入っている建物の住人の方がたらいでシューズを洗っていました。シューズを洗い終わった後におなじたらいで野菜を洗い始めたのにはびっくりしました。でもこういう経験をたのしめるのも海外旅行の魅力ですね。

ベトナムの物価


ベトナムの物価は驚くほど手頃です。私が感じたのは、日本の物価の約3分の1程度ということ。空港で4万円を両替したものの、3日間の滞在中は外食や少しの土産代で15,000円程度しか使いませんでした。滞在最終日にお金があまりすぎているので、人形劇を観覧し、ちょっと高級な中国料理も楽しみましたが、それでも合計で25,000円ほどでした。ただし、ちょっとしたトラブルに見舞われたというか予期せぬ支払いもありました。ホテル代については、日本でオンライン予約をした際にカード決済をしたつもりでしたがうまく支払いができていなかったようでチェックアウト時に現金での支払いが必要となりました。ホテル代の支払い分の現金は予定していなかったので支払う際、手元の現金がギリギリで心配でした。

ベトナムでは食事や交通費が手ごろで、観光や買い物もリーズナブル。ただし、オンラインの決済等で予期せぬトラブルが起きることもあります。またカード支払で一部の支払いが予期せぬ現金払いとなる場合もあるので、そういったトラブルに対応できるようにしておくためにも少し余分に両替をしておくほうがよいかもしれません。

移住先としての適正


現在のベトナムは物価も安く、定年後、収入の殆どを年金に頼る身としては魅力的です。ただし日本と比べて平均年齢が圧倒的に若く活気にあふれるベトナムは、今後目覚ましい経済成長を遂げるに違いありません。そうなるといま感じているような物価の差はどんどん縮まって経済的なメリットを感じられる期間は限られている気もします。

食事も今回は体調を崩してしまいましたが、味は美味しくなじみやすかったです。ただやはり衛生面、これも社会が成熟するにつれて変わってくるかもしれませんが、たとえばそれが10年先だとしていまから10年この衛生状態の中で60歳を超えた自分が健康でい続けられるか少し不安もあります。

そんなことを考えたらベトナム…すくなくてもハノイへの移住は現実的ではない気がします。ベトナムにはハノイ以外にも魅力的な地方があるのでまた次回、他の地域にも候補地探しの旅にいってみるつもりです。

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